1年以上ぶりの更新。再開にあたって、新刊文庫のメモをつくってみる。2025年1月刊行分から。
- 『近世日本の国家権力と宗教』
- 法藏館
- 2025年01月10日頃
- ISBN: 9784831826879
- 法蔵館文庫
圧倒的な国家権力はいかに形づくられたのか。近世国家権力は、非農業民である僧侶・神職・修験者(山伏)・陰陽師・万歳・易者・相撲取・梓巫女といった宗教者や芸能者たちを、いかに編成してきたのか。さらに修験道組織の頂点である門跡、神道・陰陽道組織の本所であった公家といった存在をどのように位置づけるのか。近世の歴史像を描くうえで、今や欠かすことのできない研究に先鞭をつけた画期的論考。 【目次より】 序 第 …
- 『日常性の解剖学: 知と会話』
- 筑摩書房
- 2025年01月14日頃
- ISBN: 9784480512864
- ちくま学芸文庫 カー59-1
会話するとき、家族と過ごすとき等あらゆる場面で、私たちは日常生活の秩序を無自覚に作り出し維持している。エスノメソドロジーは、私たちがこうした日常の諸活動をどのように行なっているか、その方法を分析し明らかにする試みである。本書ではなかでも会話分析と関わりの深い論考を集成。創始者H・ガーフィンケルによるエスノメソドロジー研究の基礎を知る重要論文「日常活動の基盤」や、自殺志願者と相談センターの職員との会 …
- 『色彩について』
- 筑摩書房
- 2025年01月14日頃
- ISBN: 9784480512840
- ちくま学芸文庫 ウー15-3
死を前にしたウィトゲンシュタインは、ゲーテに触発されて「色彩」の概念を徹底的に考察した。最晩年の思想が端的に表れた遺稿集。解説 村田純一
- 『国家について 法律について』
- 講談社
- 2025年01月16日頃
- ISBN: 9784065381342
- 講談社学術文庫
本書に収録された二篇は、共和政ローマで活動した著作家にして政治家・弁論家マルクス・トゥッリウス・キケロー(前106-前43年)がプラトーンの『国家』と『法律』の衣鉢を継ぐ著作として構想・執筆した対話篇です。 前51年に刊行された『国家について』は、前129年に小スキーピオーを中心に行われた討論を再現する形で書かれています。前129年前後といえば、グラックス兄弟を中心とする改革派とこれに対抗する保守 …
- 『チェンニーノ・チェンニーニ 絵画術の書』
- 岩波書店
- 2025年01月17日頃
- ISBN: 9784003358818
- 岩波文庫 青588-1
フィレンツェの工房内で代々伝えられてきた、ジョット以来の偉大な絵画技法とその心構えを、画家チェンニーニが一四〇〇年頃に書きとめた歴史的文献。その内容の独自性と充実において、西洋絵画の技法書として右に出るもののない貴重な一書を、現存する三写本から完訳し、詳細な用語解説を付す。待望の文庫化。(口絵四頁)
こんな本があるんだ。「西洋絵画の技法書として右に出るもののない貴重な一書」とのこと、興味を惹かれる。
- 『なぜ働いても豊かになれないのか マルクスと考える資本と労働の経済学』
- KADOKAWA
- 2025年01月24日頃
- ISBN: 9784044008451
- 角川ソフィア文庫
ブラック企業や不安定雇用など、労働をめぐる状況はなかなか良くならない。そんな中にあって私たちが、働くことを拒否するどころか、むしろより強く仕事を求めてしまうのはなぜか? 資本主義社会の中で人が仕事を求めるのには、3つの力「経済外的な強制」「貨幣の力による強制」「生産過程の技術的変容」が作用している。人が豊かに生きる新たな社会を構築するため、賃労働について書かれたマルクスのテキストを解読する! はじ …